大家さん=怖い人
生まれたときから中学2年まで賃貸アパートに住んでいた私にとって大家さんとは「怖い」ものだった。
だいたいの賃貸でのルールとして多いのは「ペット禁止」。鳥を飼うのは良かったので我が家では鳥は飼っていたものの、ご近所で猫を飼っている家庭があった。外出をするときは猫を外に放すので、子猫が2匹よく外で遊んでいた。ある日、その子猫たちがいなくなった。なんでだろう。と幼いながらに思い母親に聞いてみると「ここは猫を飼ったら行けないからね。」と寂しそうに言われた。
そんな我が家も動物好きの父親が猫を拾ってきてしまった。私も飼いたくて仕方ない。母親に言うと「絶対に外に出したらダメ!大家さんに見つかったらダメ!」という約束で飼えることになった。
大家さんは「家賃を取りにくる人」としか思っていなかった私は不思議に思ったものの、特に気にしなかったが、大きくなった私に母親が言った。「あの時の子猫、大家さんがビニールに入れてどっかに持って行ったのを見てしまった。」という事実だった。
それからの私は大変。猫が外へ逃げるたびに泣きながら探し回る。台風や、大雨のときなどは壊れたところがないが見回りにくることが多いため、そのときはバレないように窓をしめて猫を隠した。
大家さんもたくさんの変わった人たちを相手にするため、ルールという線引きをしっかりしないといけなかったのだろうと思うが、いまだに私は「大家」と聞くと「怖い人」とイメージが抜けきれない。